一つ目の課題は、少子高齢化による人手不足で、80%を超える外食企業が人手不足感を感じています。国内に数百店舗保有する某大手外食チェーン様は、一年間で店舗人員が総入れ替えするそうです。また、厚生労働省の調査では、外食店経営者の60歳以上の比率が55%を占めており、経営層の高齢化が進んでいるようです。
二つ目の課題は、高コスト構造による低利益率です。外食企業の平均利益率は2%で、廃業率は全産業の中でも最も高い18.9%です。高コスト構造の要因は、人件費と原材料費が売上に対して70%を占めており、過剰雇用・仕入れをしてしまうと収支バランスが合わなくなってしまいます。
上記の二つは事業者側の課題ですが、私たち消費者側の課題としては生活習慣病です。人口の10%を超える1,620万人が「糖尿病が強く疑われている」または、「可能性が否定できない」とされています。
TechMagicは、これらの課題に対して「調理ロボット」による外食厨房の一連の調理工程を自動化し、「業務ロボット」で食品工場の盛付工程や洗浄作業などを自動化することで外食・中食企業様の生産性、企業としての持続性を高める世界を作ろうとしています。また、生活習慣病の課題に対しては、調理ロボットにパーソナライズな機能を組み込むことで、誰もが簡単に自分の栄養状態に最適化された食事がとれる環境づくりを目指しています。
将来的には、「調理ロボット」や「業務ロボット」を国内のみならず、グローバルに日本の食文化と一緒に展開していく計画です。また「調理ロボット」や「業務ロボット」を活用した店舗、工場で相乗効果が生まれるSaaS事業も計画しています。
私たちTechMagicが目指すべき姿は、壮大である一方で、実現することで大きなインパクトを創造することができると確信しています。目指すべき山への道のりは始まったばかりですが、共に未来を創っていく同志、志に共感して共創してくださるパートナー企業様のおかげで、着実に進んでいると実感しています。