技術
KiCadテンプレートでArduinoシールドを作ろう
2021/12/21
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Techmagic電気設計エンジニアの市川です。
調理ロボットの製品開発の初期段階においては装置制御用にArduino等を使用しPocを行うことが多いのですが、この段階でOrCad等を使用し量産品質のPoc用の基板の設計を行うのは工数・コストがかかるため、もう少し短時間・安価でPoc用の基板を作成する方法がないかと思ったのがきっかけです。
今回はKiCadテンプレートからArduino Megaシールド基板を作成する方法を紹介します。
KiCadテンプレートの使い方
1.KiCadを起動、ファイルメニューから「新規」ー「テンプレートからプロジェクトを作成」の順にクリック
![](https://techmagic.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/a.png)
2.Arduino Megaシールド基板を作成するには「システムテンプレート」のタブを選択した状態でARDUINO MEGAをクリックした後、「OK」ボタンをクリック
![](https://techmagic.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/a-1.png)
3.任意のファイル名を入力後、「保存」ボタンをクリック
![](https://techmagic.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/a-2.png)
以上でArduino Megaシールド基板のプロジェクト作成が終了となります。
作成したプロジェクトの中身を確認して見よう
プロジェクト作成まで終了したらKiCadのホーム画面にある下記アイコンをクリック、回路図レイアウトエディター、PCBレイアウトエディターを立上げて見ましょう。
![](https://techmagic.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/a-3.png)
![](https://techmagic.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/b.png)
・回路図レイアウトエディター
![](https://techmagic.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/a-4-1024x549.png)
・PCBレイアウトエディター
![](https://techmagic.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/b-1-1024x550.png)
回路図にArduino Megaのコネクタが配置され、PCBにArduino Megaの外形、取付穴、コネクタが配置されているのがわかります。
後は一般的なKiCadの設計手順に従い、任意の回路図の設計、パターン配線の設計、ガーバーデータ作成、PCBの製造サービス依頼(FusionPCB、etc.)まで行うことで短時間で安価にArduino Megaシールド基板を作成することができます。
作成した基盤
Arduinoと試作ロボットのステッピングモータ、ソレノイド、センサ等を接続するための基板です。
KiCadのテンプレートにはArduinoの他、Raspberry Piのシールド基板等も用意されていますので機会があればぜひ一度活用してみることをお勧めします。
![](https://techmagic.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/a-5-1024x527.png)
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