突然ですが、UV硬化型液体材料と聞いて皆さんの想像されるものは何でしょうか?
製造業に関わる方は、接着剤やコーティング剤を思い浮かべるのではないでしょうか?
TechMagicの開発においても、UV硬化型液体材料の使用を検討しています。
調理ロボットには食材を保管するための冷蔵庫や冷凍庫が必要不可欠です。
調理ロボットは冷蔵庫などの中に機構や制御部などを入れる場合が多くあります。
冷蔵庫の中は絶えず繰り返される開閉により、空気の入れ替え、それに伴う結露の発生などがおきます。結露が発生すると中の電気部品がショートを起こすなどの事態につながるため、電気部品の保護は重要です。そんな時に、保護・絶縁をするためのコーティングとして、UV硬化型液体材料が活用されます。
一般的な溶剤系のコーティング剤は、完全硬化までに24時間程度かかります。また、硬化の際に溶剤が揮発するため、人体や環境への影響を考慮する必要があります。
一方で、UV硬化型の液体材料は、UVランプを使用して約30分程度で完全硬化します。
その為、時間をかけず開発や動作検証や耐久テストを行うことが可能となり、採用される要因です。
昨今では、UVレジンのアクセサリーやDIY等に使われる液体材料が、身近となっています。
それも、UV硬化型液体材料です。そして、ネイルアートをしている女性には、より身近な材料だと思います。LEDやUVランプを使っている、樹脂ネイルはまさにその材料です。
(ちなみにマニキュアは、溶剤が揮発して硬化するタイプのため、UV硬化型液体材料とは異なりますので、ご注意を!)
先日、エレキメンバーとの何気ない会話で、基盤の保護材料とネイルアートは同じUV硬化型液体材料だ、ということで盛り上がったので、このブログを書かせていただきました。
エンジニア同士の会話の中で、このようなコミュニケーションができるのは、様々な領域のエンジニアが集まって開発をしているTechMagicのいいところではないかと思います。
今後もこのような”開発あるあるトーク”があればブログでアップしていきたいと思います。