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元トヨタG出身 / ロボット博士
東京大学大学院工学系研究科 機械情報工学
元トヨタG出身 / ロボット博士
東京大学大学院工学系研究科 機械情報工学
2年前に私と現社員の根岸は共同で、別のロボットのスタートアップ(なごやかロボティクス)を設立しました。ロボットが社会でもっと広く活躍出来るはずだという信念のもとに創業したのですが、具体的な顧客がどこに居るのかを探し出すことに非常に苦労していました。
その後、愛知県のベンチャー支援プログラム「あいちアクセラレータ2018」に応募し採択されたのですが、TechMagicも採択されていて、その時に社長の白木と会いました。
敬遠されがちで人手が不足しているのに自動化やロボット化が進んでいない作業が、食のサプライチェーンの中にたくさんあることを白木から聞きました。顧客を探し出して具体的に進める彼のビジネス力に感銘を受け、根岸と一緒に入社することにしました。
大学院ではロボット工学を専攻し、その後も10年以上、企業研究所でロボット技術の研究をしていました。一言でロボットといっても、産業用アームから二足歩行、ドローン、自動運転車などさまざまなものがあります。また、ロボット工学の技術もアクチュエータ、センサ、認識、制御や人工知能など多岐に渡ります。2005年の愛知万博の際に二足歩行・走行ロボットの制御に関わったり、産業用、家庭用、自動運転といった色々なロボットの関連技術を研究することができたりと、私は非常に幸運でした。とにかくロボットを見て、考えて、自分で作るのが好きです。余暇でも、ロボット含めなにかを作っていないと落ち着かない気分になります。
人生は有限です。厳しくてつまらない仕事ならロボットに任せて、人間はもっと楽しいことを仕事にするべきと思います。「ロボットにこの仕事を肩代わりさせて良かった。もう人間にやらせるなんて考えられない。」ということをどんどん増やしていきたい。
一方で私達は「ロボットに何をやらせないか」を注意深く考える必要があります。計算機のような科学技術の進歩は、経済や政治、人々のライフスタイルや価値観まで否応なく変えています。計算機とちがってロボットは物理的な世界に働きかけ、実現された時のインパクトはより大きい。人類が健やかで楽しい方向に進めるようにしていきたいと望んでいます。
顧客のために問題を解決して喜んでいただけると、自己肯定感と楽しさにつながります。食関連産業の顧客、ひいては食べる人すべてのために働けるのは、単なる研究や技術開発とは別の喜びがあると感じています。それに加えて、自分が知らなかったことを知る、難しいと思っていたことが可能になる、という場面も多く、技術的にも面白く開発している日々です。
TechMagicが実現しようとしていることは非常に難しいことばかりです。ロボットは現実の物理世界を相手にするのでごまかしも忖度も通用しません。
その際に求められるのは「問題を正しく設定し、正しく解決できる人」です。これは単に頭が良いとか知識や経験が豊富ということではないと思います。「問題を正しく設定する」には、偏りなく素直に自分の考えを持ち、他人に説明しながら議論する必要がある。「正しく解決する」には、技術の限界の境界線をはっきりと認識しながら、謙虚に自分たちの技術を極めなければならない。
これらを理解している人であれば、TechMagicで一緒に楽しく働けると思います。お待ちしています。