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こんにちは。技術を担当している酒井と申します。
今回は私がブログを担当することとなりました。
なので堅苦しい話は抜きにして、映画の話でもしましょう。
…それだと、怒られちゃいそうなので。
題して
映画におけるロボットによるヒューマンモーションの研究
ということで、お話していきたいと思います。(これでボツにはならないでしょう!)
さて皆さん、ロボットが大活躍する映画と言ったら何を思い出しますか?
そうですね! ショートサーキット(※)ですね!
※Wikipediaにリンクします。ネタバレを含む場合がありますので注意してご覧ください!
一般的に挙げられるのは、ターミネーターとか、マトリックスとか?リアルスティール?チャッピーでしょうか?
(チャッピーを思い出した方、センスがいい!!)
けどね、
違うんです。(独断と偏見)
ショートサーキットは1986年に公開された映画で、当時僕は小学生でした。
ネタバレしないようにざっくり内容を説明しますと…
軍用に開発されたロボットが落雷に会い、回路がショートしてしまい(伏線回収!!)
凶暴なロボットAIが優しいロボットAIになるというお話。
とにかくロボットがかっこいい。
なんか上半身が人型で脚がキャタピラとか車輪っていうのが大好きなんです。
ガンヘッドとか。
子供ながらにかっこいいなーと思っていたら、
このロボットのデザイン、なんとあのシドミードなんです!
シドミードはアメリカの工業デザイナーで、有名な作品には、ブレードランナーやトロンなどがあります。
(あ、∀ガンダムは…)
このロボットの心(あるかないかは置いといて)の変化をどのように表すか。
これを解決するために、目に当たる部分の眉毛の角度を変化させることで表現したのです!
そこ?と思うのですが、これがまた効果がある!
良いロボットなのか悪いロボットなのか観ている人にはすぐにわかるんです。
この眉毛を操作するには、当時、ワイヤーを引っ張って人間が操作していました。
現在では、私たちが操作するときは、サーボモーターを使用したりエアシリンダを使用したりするのですが、この部分を人間が操作することで、絶妙な表現をさせていたんですね。
そういった意味では、私たちの調理器具も最後の盛付は料理人さんが丁寧に盛付をします。
あくまでも私の考えですが、効率だけを重視するなら、人間っぽさって無駄なところなんじゃないかなって思うんです。
つまり、その無駄こそが最大の「人間臭さ」であるということ。
これを私は言いたいんです。
そして、調理機器はそこにこだわってもいいんじゃないかと私は思うんです。
いかに大切に食材を扱うか。
いかにおいしそうに魅せるか。
機械で調理をする時、しっかり意識して検討していかないとデストピア感が出てしまうと思うんです。
デストピア感は出しちゃいけないんです。映画1984になっちゃうんです!
効率を求めるのであれば出来上がったパスタがチューブから
ビチャーって出てくればいいんです。
ロボットハンドで麺を鷲掴みにすればいいんです。それだと効率がいいんです。
けど、それをしたらいけないんです。なぜなら、おいしそうではないんです。
私たちの創る調理器具としてのロボットも、
いかに「美味しそうに見えるのか」をものすごく考えています。
茹でかごから鍋に移し替えるとき、最短時間を意識しながら麺を優しく丁寧に
かごの軌跡を考えながら動作させています。
最後は人が優しく丁寧に、お皿に盛り付けるんです。
今のところは人が盛り付けるほうがおいしそうに見えるんじゃないか、と思っています。
きっと近い将来、画像認識を利用してAIによる判断でパスタをトングでクルっと回しながら盛付をして、
最後に一番おいしそうに見える角度と枚数の最適解をはじき出し、
少し大きすぎるロボットハンドでバジルをつまみ、
そっと添えるのでしょう。
ロボットがいかにしておいしそうに調理をするか、あるいは、アンドロイドは電気羊の夢を見るか?を考えながら、
私はCADに向かって独り言を言いながら図面を描くのでした。
次回、もしも私の番が回ってきたら、あなたは誰が演じたジョーカーがお好き?をテーマにしたいと思います。
(絶対にボツ)
ではまた。CIAO!!